「関係性」

状況を変えたいのなら、自分の内側を変えることからはじめよう。

現代では、そのためのアプローチの説明原理として、科学的に構築されたモデルが用意されている。

もちろん、コーチングの理論だ。

 

自分の内面を変えることに長けてきたら、次は、自分と距離の近い関係性を変えるという点に注目してみよう。

ひとつ上の視点を作る必要があるので、こちらの方が応用的かもしれない。

そういった観点から書かれた記事だ。

 

自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編2)

 

「自己評価」

自己評価とは、自分で自分のことを評価することである。

文字通り、単純に理解すればいい。

「自分で」自分のことを評価するのである。

それなのに、多くの人は、わざわざ低く見積もってしまう。

おそらくそれは、他者からの不当に低い評価を受け入れ、自己評価の判断材料にしてしまったからであろう。

過去はそうかもしれないが、いまからそうする必要は一切ない。

癖が出来上がっているのなら、直せばいい。

いまからでもすぐに、自己評価を高めていけばいい。

ここで紹介する記事を書いたのは、2015年7月だった。

私はそのときと比べて、自己評価が相当高くなったと感じる。

自分のゴールの達成能力に対する自己評価(self-efficacy)も、自分の価値に対する自己評価(self-esteem)も相当高くなった。

それは、これまでの間、自分の評価を高めるマインドの使い方にひたすら取り組んできたからだ。

毎日毎日コツコツと、高い自己評価を作り上げていくのだ。

もちろん、これからももっと高めていく。

なので、この記事を読んでいるあなたも、私と一緒に自分の自己評価を高めていってほしい。

それができるのが当然だ。

私とあなたは何の違いもない一人の人間で、共に未来を創っていく仲間であると考えているからだ。

 

自分に自信が持てない人のための処方箋(基礎編)

「再録:強制現状破壊ワーク」

私は2015年の9月から、無料のメルマガを配信している。

 

メルマガ「REenのメールマガジン」

 

その中では、コーチングを理解するためのさまざまな記事を書いてきた。

古い記事は、最近になってメルマガに登録された方は読めない状態だ。

「読みたい」という声をよくいただく。

そこで「再録」シリーズとして、加筆修正した古い記事をこちらのブログに少しづつ掲載することにした。

役立てていただけると幸いだ。

今回は「実践、強制現状破壊ワーク」という記事だ。

 

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今回は、速読についてです。

私は読書が好きで、けっこうな量を読んでいる方だと思います。

その数は、月に200冊を超えることもあります。

どうやったらそんなふうに読めるようになるのですか、と言われることがあります。

これには、いろいろな説明の仕方があるものの、一言で言ってしまえば「慣れ」の問題です。

慣れてしまえば人間はけっこうなことができるようになってしまうものです。

ということで、本を早く読めるようにするためのワークを紹介したいと思います。

1:本を10冊用意する

2:1時間のタイマーを用意する

3:時間内に読む

これだけです。

1時間でそんなに読むなんて無理だ、と思われたのではないでしょうか。

もちろん、いままでの読み方であればそうかもしれません。

しかし、このワークでは、1時間という時間設定がまず先にあり、その中で10冊読むためにはどのような読み方をすればいいのかを考えて実行するのです。

つまり、いままでの読み方を強制的に捨て去るというワークなのです。

おそらく文字を1文字1文字読み、頭の中で音読していたら絶対に無理でしょう。

慌ただしくページをめくり、ページをザザッと「見ていく」ような読書になるでしょう。

ここでは、意味を十分に理解できたかどうかは問題にしなくてけっこうです。

とにかく読み、とにかく見る、それを1時間以内に10冊やる。

これを強制的にこなすことで、劇的に感覚が変わります。

おそらく終わったあとは、いままで味わったことのないような、頭がくらくらした感覚を覚えることになります。

また、読んでいる最中の感覚も、いままでと全く違ったものになるでしょう。

それでいいのです。

そうやって、いままでのコンフォートゾーンになっている読み方から一歩外に出てみることこそがこのワークの狙いだからです。

そのような段階を何度か経ると、今度は普通に読むときの速度が上がっていることに気がつくでしょう。

ぜひことあるごとに繰り替えし、読書スピードを上げていってください。

「私の記事に関する私の記事」

モチベーションについて書いた記事を紹介しよう。

ただし、内容に関しては記事を読んでいただくとして、この記事を引き合いに、「記事に対する考え方」について論じてみたい。

読んでいただくとわかるはずだが、この記事にも専門用語がたくさん出てくる。

ざっと見回しても、

 

・モチベーション(motivation)

・現状(status-quo)

・コンフォートゾーン(comfortzone)

・マインド(mind)

・ゴール(goal)

・エネルギー(energy)

・アファメーション(affirmation)

 

などだ。

これらはすべて、専門用語として扱っている。

専門用語として扱うということは、これらの言葉に厳密な定義を与えながら、それに基づいて記事の主張を設計しているというわけだ。

つまり、なんとなく適当に言葉を運用しているのではないということだ。

 

なぜ、このような専門用語を持ち出した説明を試みる必要があるのだろうか。

それは、多くの人に役立ててほしいからだ。

専門用語とは、科学的な手法に基づいたさまざまな研究をもとにして生み出された言葉だ。

言葉の裏側には、膨大な量の具体的情報が詰まっている。

それゆえ、専門用語を上手に運用することで、潜在的に含まれている情報を抽き出すことができる。

つまり、いろいろな局面に応用が効くということだ。

 

私の記事は専門用語を用いて、さまざまな問題に対する考え方を論理的に導き出すことを目的にしている。

一読して、とっつきにくさを感じるかもしれない(それでもできるだけ論理を追いやすいように書いているつもりだが)。

しかし、繰り返し読んでもらうことで、実は現実のさまざまな局面に応用可能な考え方を示しているということがお分かり頂けると思う。

私もかつて、尊敬する先人の書いたテクストを書き写し、分解し、再統合し、批判的視点を維持しながら吸収するという作業をたくさんやった。

もちろんいまも、毎日そういった作業は欠かすことなく行っている。

嬉しいことに、私の書いた記事を似たようなアプローチで活用いただいていると聞こえるようになった。

記事をどう使うか、というところまで考えながら読むと、みなさんの知的能力が格段にあがることを請け合う。

 

誰も教えてくれない正しいモチベーションの上げ方

「Goal Setting」

ゴール設定は、コーチングにおける一大テーマだ。

以前、私がコーチングのライセンスを取得する際に提出したレポートでは、ゴールの設定をテーマにして20000文字のテクストを作成した。

いま考えると、それでも十分なものだったとはまったく言えない。

とにかく、ゴール設定というのは、非常に奥が深く、重要なのだ。

とはいうものの、実際に学ぶはじめの一歩を踏み出さなければ、いつまでたってもゴールという概念を使いこなすことができない。

使いこなすことができなければ、コーチングの価値を引き出すことはできない。

ゴールについて学ぶ、はじめの一歩としてオススメなのが、以下の記事だ。

よくあるゴール(目標)への誤解も含めて、理解を深めていただけると幸いだ。

 

コーチング理論から考える正しい目標設定の方法

「自信」

誰かに自信をつけさせてあげたいときには、本人が自信を持っている必要がある。

そうでなければ、一緒に自信のない状態を悲しむだけになるからだ。

そのときの自信とは、徹底的に自分で自分のことを評価するものであるべきだ。

自分の評価にもいろいろあるが、特に、ゴール(goal)を達成するための能力が自分にはあるという種類の自己評価のを、エフィカシー(efficacy)と呼ぶ。

エフィカシーが高くあるためには、高いゴールが必要である。

ということで、誰かに自信をつけさせてあげたときは、自分が大きなゴールを持っているかが重要なことのひとつとわかる。

 

教育のプロが教える、子供に自信をつけさせるとっておきの方法

「本音」

なかなか本音を言えなくて困っているという人がいる。

では、そういう人をどのように導いてあげるのかという話になる。

「本音で言えばいいじゃん」とだけ言い切ってしまうのは、乱暴な話だろう。

そこで、本音が言えない人のマインドのメカニズムを分析し、それに基づいた対処法を書いた。

一朝一夕では変わらないかもしれないが、本質的な変化を求める人にはおすすめだ。

 

本音を言えない人のための心理学

「いじめ」

大人になってまで、いじめをしている人がいる。

救いようのないことだと思う。

いじめられていると感じる人は、他人を頼りましょう。

いじめられていると感じないけれど、なんだかつらいと感じる人は、自分の身になにが起きているのかを知るために、他人に頼りましょう。

 

他人を通してわかる自分のことはほんとうに多い。

他人と関わることではじめて、自分の面している危機や、その裏側として可能性を知れることもある。

その際の他人とは、現状の外側の他人であってほしい。

現状の内側にいる他人と関わりを深めても、いままでの自分のスコトーマを強化するおそれがあるからだ。

 

職場のいじめに疲れた人が意識するべき大切なこと

「仕事の能率2」

昨日、寝る間際に思いついた説明の切り口で書いてみよう。

まず、タスク(やるべきこと)が一つあったとする。

たとえば、「セミナーの資料作成」としよう。

このタスクの「強さ」を測定してみる。

このときの基準はなんでもいい。

私は、「弱い」「やや弱い」「ふつう」「強い」「超強い」みたいに分けている。

セミナーの資料作成は、「強い」くらいだろうか。

このブログの記事は、私の中では強さ「やや弱い」だ。

だから、だいたい一呼吸で書ききって、すぐにアップしてしまう。

ツイッターのひとつのつぶやきは、「弱い」だ。

もう一方のブログの記事は、強さ「超強い」だ。

一記事あたり、このブログの20倍くらいのエネルギーを注いでいる気がする。

この把握によって、だいたいそのタスクにどのくらいのエネルギーを注ぐべきか掴む。

 

次に、そのタスクをバラバラにしてみる。

このブログはバラバラにする必要はない。

なぜなら、「やや弱い」だからだ。

しかしセミナーの資料作成だと、「強い」なので、5〜10くらいに分割する必要がある。

では、10としておこう。

具体的には、「プランを練る」「さらに練る」「書き出してみる」「整理する」「細かい部分を調整する」「調べ物をする」「スライドを作る」「予行演習をしてみる」「フィードバックをもらう」「紙資料にする」、、、などだ。

これらの最適な順番を前提として、一日にストレスなくできる量を見極め、期限から逆算して配置をする。

このときの、「ストレスなくできる量」というのが重要だ。

まず、人間はおそらく同じタスクを続けてやるのはけっこうすぐに限界がくる。

他のことに切り替えれば、平気になるのだが、同じことをやり続ければ疲労が極端に増すようだ。

なので、そういう状態にならない程度の量を調整する必要がある。

また、意識的活動でのみタスクを捉えるのではなく、無意識が最適化するのを待つという意図もあると理解すべきだ。

たとえば、先ほどの霊ならば、「プランを練る」から「さらに練る」までの間に、睡眠を含むある一定の時間が挟み込まれていないと進めない。

何かはわからないが、無意識の中での作業を経ないと、仕上がらないものがあるということだ。

このように、タスクを細切れにして、もっとも疲労が少なく、もっともスピーディーに終わるような設計をする。

そしてあとは、それに基づいて、毎日少しづつ進める。

調子が良いときにこそ、やりすぎないように注意する。

 

このようなタスクに対する設定をたくさん作っていく。

私は、いま数えてみたら、意識的に用意したそういったものが大小関わらず常時20〜30くらい(気がついていないものや、無意識のうちに出来上がったものを含めるともっとあると思う)動いている。

通常、意識の上ではひとつの作業をやっているわけだが、その裏側では、膨大な量の処理が無意識下で動いているということになる。

無意識はほとんど無限に近いほどの能力があるわけだから、この方向でいけば、もっともっと生産性をあげることができると思う。

 

基本的には、以前書いた「仕事の能率」と同じような内容だが、もう少し整理が進んだので、いまいちど書いてみた。

ちなみに、この記事の強さは「ふつう」くらいで、本来なら分けて書くべきだが、一呼吸で書いた。

なので、それに伴う疲労をリカバーするために、このあとの(予定外の)タスクが自動的に決定した。

コーヒーブレイクだ。

『教育のプロが教える、子どもを信じることができる親のメンタリティ』

怒りに振り回されるとか、子供を信じてあげることができなくて辛いとか、感情の問題はたくさんある。

その際には、問題の側に働きかけることを止めてみるといいだろう。

怒りを引き起こした嫌な出来事を変えようとするとか、信じることのできない子供の行動を矯正するということを止めてみるということだ。

結局、そういった問題の側は単なるきっかけに過ぎず、反応しているのは自分の心だからだ。

外側の問題は論理的に解決を促しつつ、こだわり過ぎないほうがいい。

自分の心の側のスコトーマが強化されてしまう。

まずは自分の心に目を向けて、分析をしてみる。

そうすることで、かえって本質的な解決が見出せるだろう。

一般的に言えばそういう主張だが、それを「子供を信じる」という状況の中で伝えようと書いた記事がこちらだ。

私たちはルー・タイスが残してくれた、

『All meaningful, lasting growth and change starts first on the inside and then works its way out.』

というプリンシプルに、何度も立ち返る必要がある。

 

教育のプロが教える、子どもを信じることができる親のメンタリティ