私は2015年の9月から、無料のメルマガを配信している。
その中では、コーチングを理解するためのさまざまな記事を書いてきた。
古い記事は、最近になってメルマガに登録された方は読めない状態だ。
「読みたい」という声をよくいただく。
そこで「再録」シリーズとして、加筆修正した古い記事をこちらのブログに少しづつ掲載することにした。
役立てていただけると幸いだ。
今回は「上手に学ぶために心がけるべきこと」という話題だ。
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長いこと教育業界にいました私としては、「学び」というテーマではお伝えしたいことがたくさんあります。
そこで今日は、「上手に学ぶために心がけるべきこと」についてお話ししたいと思います。
まず質問です。
学ぶことはどこを使ってやっているか考えてみてください、
考えてもらえましたか。
おそらく、「頭」や「脳」という答えを持たれたのではないでしょうか。
正解です。
しかし、その「頭」や「脳」という答えをもう少し掘り下げてみるとどうでしょうか。
これは推測ですが、根本には「言語活動」という認識があるのではないでしょうか。
学びとは「言語活動」の産物であり、それは「頭」や「脳」を使って行われるものである、そういった考えが根本にあるのでは、ということです。
実はこの考えでは、強烈な学びを手に入れることがなかなか難しいのです。
よく考えればわかるのですが、人間の全活動の中において、「言語活動」はごく一部でしょう。
言語活動以外とは、呼吸、映像のイメージ、記憶、血流、皮膚感覚などなど、いくらでもあげることができます。
「言語活動」に限った学びと、言語活動にそれ以外の感覚すべてを巻き込んだ学びでは、大きな差が出てくるように思えませんか。
無意識の領域も含めた、言語活動以外の人間の活動すべてを動員したほうが、より深く、多く、早く学べるような気がしませんか。
実際にそうなのです。
「言語活動以外の感覚すべて」を便宜上「体」といいましょう。
学びの質はは、この「体」をどこまで用いて行えるかに大きく左右されます。
普段の学びの中で、「体」をどこまで用いているか、まずはそのことに意識を向けてみてください。
それだけでもいろいろな発見があるはずです。