少し前に、実家からゆず茶が届いた。
ゆずを刻んでハチミツに漬けたものが、ガラスの瓶にたっぷりと入れられていた。
二日に一回くらいのペースで飲んでいる。
ある朝、ゆず茶を飲もうと思って瓶を持ち上げると、瓶の底が張り付いていたようで、「べリッ」という剥がれる感触があった。
おそらく、前回飲んだ時に、瓶の淵からこぼれたものがつたわって底へと流れ、凝固したのだろう。
そう思い、念入りに瓶底を磨き、次は絶対にこぼれないように注意してゆず茶を作った。
数日後、瓶を持ち上げると、再び「ベリッ」という感触があった。
もうこれを三回くらい繰り返している。
毎回こぼれないように警戒する度合いは高まっているのに、何回やっても同じ結果になる。
何かスコトーマがあるのだろうか。