「具体性」

最近は、具体的なことに強い興味を持っている。

これは人生初のことかもしれない。

もちろん、以前も具体的な知識や体験というものをそれなりに大切にしていたつもりだ。

しかし、あくまで関心の中心は、知識を動かす論理であり、体験を抽象化したプリンシプルであった。

より汎用性の高い論理やプリンシプルを体得することに注力を注いだ。

論理やプリンシプルをある程度運用することができるようになった今、さらに次のステップ、つまりその運用によってもっと世の中に対して好影響を与えていくためには、当の世の中のことをもっと知らなくてはならないと感じている。

論理やプリンシプルだけでも、世の中の事象に対してそれらしい結論や解決策を示すことができるのかもしれない。

しかしそれは、現実をあまり知らない上で述べられた、いささか空理空論めいたものになる。

それならばまだいいが、理屈が先行した的外れなことだって言いかねない。

私がほしいのは、「それらしい結論や解決策」ではなく、「しっかりとした結論と実際の解決」なのだ。

そのためには、具体的な知識をたくさん得る必要がある。

それこそ大量に、ものすごく大量に得る必要がある。

そうして、論理やプリンシプルに、血を通わせ、肉を持たせるべきだと考えている。

 

そんなことを考えながら本や新聞、雑誌を読んでいると、まだまだ知らないことが多いと反省させられる。

もっと勉強せねばと素直に思う。

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