ゴールを設定し、それまでと違ったものが見えるようになり、エフィカシーを高め、現実に行動をはじめる。
コーチングのサイクルをモデル化すると、こういった表現ができる。
さて、このサイクルがうまく機能しているかどうかをどうやって確かめるべきか。
アプローチはふたつある。
ひとつは、コーチのような知識・技術を持った第三者に検証してもらうことだ。
熟練したコーチであれば、機能しているかどうかをすぐに把握することができる。
万が一、機能不全を起こしていれば、どこに原因があるのかを見破り、その上で適切に導いてくれるはずだ。
この方法の欠点は、そういったことが可能な第三者がそばにいなければならないということだ。
そんなに簡単なことではないだろう。
もうひとつは、自分自身で気付くことだ。
しかし、コーチングのサイクル全体を眺め、機能しているかどうかを判断することは、なかなか難しい。
自分のことだからなおさらだ。
どうすればいいのだろうか。
チェックポイントを持っておくといい。
この点を見れば、機能しているかどうかがわかるというチェックポイントだ。
ひとつそのポイントを紹介すると、「ドリームキラーが登場してるかどうか」だ。
上記のコーチングのサイクルが適切に機能していれば、ドリームキラーが現れている可能性が高い。
人間のマインドの構造的な問題に関わるので、そうなる可能性は極めて高い。
だから、ドリームキラーが登場していれば、コーチングのサイクルはある程度機能しているはずだ。
しかし、もしドリームキラーが登場していなければ、そうでない可能性がある。
その場合は、サイクルの中にどこか不備があると考える。
適切にゴールが設定されているのか、エフィカシーが高まっていないのか、行動をしていないのかなどだ。
もちろん、ゴールを直接的に他人に言っていないからドリームキラーが現れていないという場合もありえる。
なので、絶対的なものではないが、ひとつのチェックポイントとして携えておくといいだろう。