忘れられない話というものは、誰にとってもあるものだろう。
私にとってのひとつは、メタルバンド「スリップノット(slipknot)」に関するエピソードだ。
彼らがファースト・アルバムを録音していた時のことだ。
当時のプロデューサー(ロス・ロビンソン)が、音にエモーションを込めるため、演奏するメンバー達に向かって花瓶を投げつけたそうだ。
そして大声で、
「もっとメタルだ!!!」
と叫んだらしい。
激情にかられたメンバーの演奏のおかげで、その名も『slipknot』という名盤が生まれたとのこと。
書きながら、この話のどこが面白いのかまったくわからなくなってしまった。
でも、妙に心に残っている話だ。