少し前のことになるが、ダライ・ラマ法王猊下が大阪に来られた。
大阪清風学園ではチッタマニターラ尊灌頂を授かり、高野山にて不動明王の許可灌頂を授かった。
高野山はともかくとして、大阪清風学園は徒歩圏内だ。
今年の5月には、入菩薩行論に関する講話の際、文殊菩薩の許可灌頂を授かった。
これも大阪で、当時住んでいた家から歩いていける距離だった。
このように書くとダライ・ラマ法王猊下が頻繁に大阪に来られているように聞こえるが、もちろんそんなことはない。
毎年来られていたわけではないし、大阪ばかりでもない。
とある人との出会いがあり、私が本格的にチベット仏教を学んでみたいと思った矢先、頻繁に来られるようになった。
そして、チベット仏教を通して、多くの出会いがあった。
こういうのを仏縁というのだろう。
来世があるのかどうかは知らないが、来世生まれ変わっても仏縁のもとにもう一度会えるという方便がチベット仏教には存在する。
死の恐怖を上手にコントロールし、生を全うできるのなら、こういう方便も使いようなのだと思う。