同調圧力が嫌いである。
いつの間にか出来上がっていることが多いが、組織(コーポレート)があれば同調圧力が生じる。
この場合の組織とは、会社組織に限らない。
あらゆる集団という意味だ。
なぜ同調圧力が嫌いかといえば、それは卑怯だからだ。
卑怯の定義はいろいろとあるが、一貫性がないということがひとつある。
言語で明言されているルールであれば、それは同調圧力でもなんでもない。
しかし、明言されていないものの確かにあるルール(のようなもの)によって、暗黙のうちにそれを守ることを迫るということがある。
暗黙のものに対して一貫性は持たせようがない。
なぜならそれは、状況にあわせて都合よく変化させうるからだ。
これをうまく利用して自分の利益のみを最大化する人は、間違いなく卑怯な人だろう。
私たちコーチは、役割上、非言語情報の扱いに長けている必要がある。
それはクライアントのマインドの変化を促すために必要なものだ。
同時に、同調圧力をはじめとする、非言語に関する世の中のネガティブな側面に対しても、しっかりと観察し、良い状況を生み出すよう働きかけていきたいものだと思う。
そのためには、言語運用に長ける必要がある。
言語こそが非言語の曖昧さ、不透明さを是正する(苦肉の)手段だからだ。
やはり、非言語は言語とセットになって学んでいくべきものだと思う。