「再録:実践、抽象度を自在に操るためのワーク」

私は2015年の9月から、無料のメルマガを配信している。

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その中では、コーチングを理解するためのさまざまな記事を書いてきた。

古い記事は、最近になってメルマガに登録された方は読めない状態だ。

「読みたい」という声をよくいただく。

そこで「再録」シリーズとして、加筆修正した古い記事をこちらのブログに少しづつ掲載することにした。

役立てていただけると幸いだ。

今回は「実践、抽象度を自在に操るためのワーク」という記事だ。

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今日はコーチングの重要概念である、抽象度、それも抽象度の操作について書いてみたいと思います。

抽象度の操作ができれば、問題が簡単に解決できるようになったり、誰も手をつけてないビジネスチャンスを発見できたり、大量の読書ができるようになったりします。

その意味で、どんな人にとっても役に立つ能力であると言えるでしょう。

まずは抽象度とは何かを確認しましょう。

抽象度とは、概念を情報量の大小によって上下関係として位置づけたものです。

そして、上位の概念は下位の概念を包括したものであり、これらは数学でいう集合論、朿論によって厳密に形式化されます。

いきなりこんなことを言われても「はあ?」となるかもしれません。

この定義が今は理解できなくても大丈夫です。

このように形式的に定義するととても難しい抽象度ですが、わたしが理解のためによく出す話は以下になります。

「りんご、バナナ、みかん」、これらはつまり、「くだもの」である。

「りんご、バナナ、みかん」よりも、「くだもの」のほうが抽象度が高いといえる。

これは抽象度の例ですが、要はこのような関係のことを形式的に定義すると上のような表現になるということです。

ちなみに、この例は、わたしが小学生を指導する場合に出す例で、子供達も抽象度をきちんと理解してくれますよ(笑)。

ということは、抽象度という言葉を理解すること自体はそんなに難しいものではないということです。

しかし、「抽象度を操作する」ということになると話は別です。

抽象度を操作することは、抽象度の言葉を理解するよりもはるかに大変です。

そこで次に、抽象度を操作するためのワークを紹介します。
まずは、コーチングの概念をひとつ取り上げてみます。

たとえばコンフォートゾーンを取り上げましょう。

そしてその定義を考えます。

コンフォートゾーンであれば、「安心できる領域」のことです。

最後に、世の中を見回してみて、「安心できる領域」となっている具体例を探していきます。

自分にとって会社はコンフォートゾーンだな、とか、最近奥さんと仲が悪いから家庭はコンフォートゾーンではないなとか、東京みたいな都会はコンフォートゾーンではないなとか、収入400万円はコンフォートゾーンだなといった具合です。

このように、抽象度の高いコーチングの概念から、具体的なところに降りるワークは、あなたの抽象度の操作能力を向上させてくれるでしょう。

ほんとうに世の中の見え方が変わってきますよ。

ぜひチャレンジしてみてください。

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