昨日、寝る間際に思いついた説明の切り口で書いてみよう。
まず、タスク(やるべきこと)が一つあったとする。
たとえば、「セミナーの資料作成」としよう。
このタスクの「強さ」を測定してみる。
このときの基準はなんでもいい。
私は、「弱い」「やや弱い」「ふつう」「強い」「超強い」みたいに分けている。
セミナーの資料作成は、「強い」くらいだろうか。
このブログの記事は、私の中では強さ「やや弱い」だ。
だから、だいたい一呼吸で書ききって、すぐにアップしてしまう。
ツイッターのひとつのつぶやきは、「弱い」だ。
もう一方のブログの記事は、強さ「超強い」だ。
一記事あたり、このブログの20倍くらいのエネルギーを注いでいる気がする。
この把握によって、だいたいそのタスクにどのくらいのエネルギーを注ぐべきか掴む。
次に、そのタスクをバラバラにしてみる。
このブログはバラバラにする必要はない。
なぜなら、「やや弱い」だからだ。
しかしセミナーの資料作成だと、「強い」なので、5〜10くらいに分割する必要がある。
では、10としておこう。
具体的には、「プランを練る」「さらに練る」「書き出してみる」「整理する」「細かい部分を調整する」「調べ物をする」「スライドを作る」「予行演習をしてみる」「フィードバックをもらう」「紙資料にする」、、、などだ。
これらの最適な順番を前提として、一日にストレスなくできる量を見極め、期限から逆算して配置をする。
このときの、「ストレスなくできる量」というのが重要だ。
まず、人間はおそらく同じタスクを続けてやるのはけっこうすぐに限界がくる。
他のことに切り替えれば、平気になるのだが、同じことをやり続ければ疲労が極端に増すようだ。
なので、そういう状態にならない程度の量を調整する必要がある。
また、意識的活動でのみタスクを捉えるのではなく、無意識が最適化するのを待つという意図もあると理解すべきだ。
たとえば、先ほどの霊ならば、「プランを練る」から「さらに練る」までの間に、睡眠を含むある一定の時間が挟み込まれていないと進めない。
何かはわからないが、無意識の中での作業を経ないと、仕上がらないものがあるということだ。
このように、タスクを細切れにして、もっとも疲労が少なく、もっともスピーディーに終わるような設計をする。
そしてあとは、それに基づいて、毎日少しづつ進める。
調子が良いときにこそ、やりすぎないように注意する。
このようなタスクに対する設定をたくさん作っていく。
私は、いま数えてみたら、意識的に用意したそういったものが大小関わらず常時20〜30くらい(気がついていないものや、無意識のうちに出来上がったものを含めるともっとあると思う)動いている。
通常、意識の上ではひとつの作業をやっているわけだが、その裏側では、膨大な量の処理が無意識下で動いているということになる。
無意識はほとんど無限に近いほどの能力があるわけだから、この方向でいけば、もっともっと生産性をあげることができると思う。
基本的には、以前書いた「仕事の能率」と同じような内容だが、もう少し整理が進んだので、いまいちど書いてみた。
ちなみに、この記事の強さは「ふつう」くらいで、本来なら分けて書くべきだが、一呼吸で書いた。
なので、それに伴う疲労をリカバーするために、このあとの(予定外の)タスクが自動的に決定した。
コーヒーブレイクだ。